ルーツは急性期医療

脳神経外科専門病院をルーツとする南東北グループは、40年の歴史を通じて常に急性期医療に軸足を置いてきました。第一に「患者さんの命をつなぐこと」。それが急性期医療の役割ですが、ここでの治療を終える患者さんがリハビリテーションや在宅介護にスムーズに移行できるようにサポートすることにも、私たちが担うべき大切な役割として取り組んできました。急性期医療、回復期リハビリテーション、さらにその先にある在宅復帰後の生活。あらゆるシーンで求められるサービスを提供し、患者さん利用者さんのQOLを支えたい。南東北グループはこの思いを実践できる体制を模索し、医療福祉連携や施設運営のノウハウを培ってきました。

公民連携による福祉拠点

世田谷区は2013年に公表した梅ヶ丘拠点整備プランに基づき、高齢者・障害者支援施設の整備・運営事業者の公募を実施。施設用地は、歌人としても活躍した精神科医 斎藤茂吉（1882-1953）が院長を務めた青山脳病院を前身とする都立梅ヶ丘病院（-2010）の跡地。同院は、都立小児総合医療センターに統合されて閉院するまで、児童思春期の精神医療を提供する専門病院としての役割を担ってきました。南東北グループはこの公募に参加し、回復期リハビリテーション病院を併設する複合施設構想を提案。事業者として選定され、2015年に世田谷区と基本協定を締結しました。2019年4月、南東北グループが運営する東京リハビリテーションセンター世田谷が開業。2020年4月には世田谷区保健医療福祉総合プラザが開業し、同区の保健医療福祉の拠点「うめとぴあ」が誕生しました。

地域福祉の牽引役として

東京リハビリテーションセンター世田谷は、「住み慣れた地域で安心して暮らし続けることのできる地域社会づくり」を設立理念に掲げ、隣接する世田谷区保健医療福祉総合プラザをはじめとする行政機関と連携しながら質の高い地域福祉の実現に取り組んでいます。単に福祉サービスを提供するだけではなく、

• 先駆的モデル事業
• 福祉人材の育成
• 研究活動支援

などにおいて、南東北グループが培ってきたノウハウを惜しみなく発揮し、世田谷区の保健福祉サービスの牽引役として多面的にコミットしています。